ステイタスよりスタンス
日本の企業あるあるだと思いますが、自社をセールスする際に、
「我が社は業界シェア何位です!」とか、「創業何年の実績です!」とか、「○○社も使っています」みたいなステイタスを示す営業とかしませんか?
これって、本当にヤバいなと思ってまして、ステイタスで仕事ができる時代は、もう遠くない時期に終焉を迎えますよね。
とかいう自分も、既存事業で商売をする際は、ステイタスを示す営業は、結局同じ日本企業には刺さる提案でもあるので多用してしまいますが。
一方、欧米の企業はどうか?
常に顧客満足度を追求し、ダイバーシティやサステナブルなど、その企業が社会と向き合う思想を反映させながら行動でスタンスを表明し顧客とコミュニケーションをとるブランディングをしています。
例えばAmazonは、毎日がONE DAY。スタートアップ精神を持ち続け顧客第一主義を愚直に追求しています。
その他のGAFAMもトランプ大統領の移民対策反対で団結し、社会と向き合う姿勢を明らかにしています。
NINEはアスリートに最大の敬意示し、パタゴニアは企業理念を「地球を救うためにビジネスを営む」とし、それが熱狂的なファンを生み出し、世界中の顧客がアンバサダーとなって頼んでもないのに商品を宣伝してくれます。
この、「ステイタスよりもスタンス」というのは、個人の生活においても人々の価値観として定着してきました。
一昔前の男性は、外車を保有したり、一流企業に就職したり、3K(高身長、高学歴、高身長)がステイタスとされ、女性にモテてました。
今や、物質の欲望は十分満たされており、モノはシェアリングで十分だし、食事もコンビニで十分美味しい。
それよりも経験や体験が重要視され、考え行動に移す際の思想(スタンス)がその人の評価を決め、それを個人がSNS等で世界中に発信することで、その人の信用が大きくなっていく。
いやー、僕たち昭和おじさんにとって、とっても大変な時代になってしまいましたね!
これまでは、目標が「目に見える車や家」のような、幸せの象徴を手に入れることが昭和の価値観でしたが、今や目標は「ストーリーであり、どうありたいか」です。とても概念的なもので、刻一刻と変化して掴み所の無いものとも言えます。
このパンデミックで、世界中が強制ログオフされました。
価値観は同時多発的にアップデートされ、何が正解かわからない世の中になりつつあります。
GO TOが正しいのか、STAY HOMEが正しいのかすら分かりません。
実体経済とは解離した株高とバブルの様相を見せている仮想通貨に人々は歓喜し、一方で、航空会社は破綻し街の飲食店は苦境に立たされています。
そんな中、僕たちサラリーマンは、どう明日を生きていくのか、この3連休、勤労感謝の日にじっくりと考えるのも良いかもしれませんね。
ということで、今日も僕はまじめな文章を描いてみました。では!