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#67_【マーケティング】なんでもっと早く勉強せえへんかったんやろ。

【マーケティング】なんでもっと早く勉強せえへんかったんやろ。

 

4月からオンラインサロンに入会し、様々なお仕事の方々と意見交換したり、サロン内でプレゼンテーションしたりしてます。

9月からはこのブログを初めて、日々の仕事や生活で感じたことを情報発信しています。

そんな感じで、自分の会社と全く関係ないコミュニティーの中で「他流試合」していると、自分の未熟さや知識の無さに気づかされ愕然とします。

特に、「このブログをできるだけ多くの方に読んでもらいたい!」
と思っても、まずもって以下の知識が不足しています。

①ライティングスキル
②サイトデザインスキル
③SEO運用スキル
④SNS活用スキル、その他

要は、Webマーケティングスキルが全くないんです。

そもそも、「マーケティング」って何!?
もう社会人何年やってんねん!状態。まさに浦島太郎です。。

ということで、今日は少し時間があったので、またいつものTSUTAYAcafeで読書。

読んだ本は以下の3冊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この中でも、名著「ドリルを売るには穴を売れ」に関しては感動ものでした。

この2007年1月に第1刷が発売された、比較的古いビジネス書ですが、2020年でなんと第24刷!!それだけ売れている本ということですよね。

上の3冊の表紙からも見て取れるように、両サイドの本は「マーケティング」と大きなフォントで書かれているのに比べ、この「ドリルを売るには穴を売れ」に関しては、一瞬何の本かも分かりません。小さく「マーケティング入門」と書かれているだけ。

それでも、ドリルを売るやら、穴を売るやら、どうやらマーケティングの本らしいと想像できます。しかも「穴」を売る!!?どういう意味!!?と気になって仕方ありません。穴に反応してしまう僕もどうかと思いますがw

後から気づいたんですが、そう僕が思わされ動かされたのは、まさに「マーケティング」の力なんですよね。

 

さて、この本の内容を少し話します。

「顧客はモノではなく価値を買っている」ということ。
マーケティングにおいて知っておくべき「理論」はたった4つ。

①ベネフィット・・・顧客にとっての価値
②セグメンテーションとターゲティング・・・顧客を分けて絞る
③差別化・・・競合よりも高い価値を提供する
④4P・・・価値を実現するための商品・価格・販路・広告

この本では、この4つを具体的に説明しています。

加えて、「廃業寸前レストラン」の復活劇が、上記マーケティング理論の実践によりどのようになされたのか、小説仕立てでサブストーリーとして書かれています。このサブストーリーが凄い!TVドラマになるんじゃないかというくらいの臨場感で話が進み、最後は感動して涙してしまう。そんな迫力があります。

これら理論をもう少し説明します

①ベネフィット・・・顧客にとっての価値
マーケティングとは、価値を提供して対価をいただくこと。

a.顧客が得る価格(ベネフィット)+顧客の欲求が満たされること
b.顧客が払う対価+金額、時間、手間などの対価
a>bとなったときに、取引が成立する。マーケティングとは、この不等号を維持・拡大する全ての活動をいう

 

②セグメンテーションとターゲティング・・・顧客を分けて絞る

求めるベネフィットや価格は顧客によって異なる。それを「セグメンテーション」しそれぞれの価値を実現する
市場は十分大きいか、自社の強みは生きるか、顧客に求められているかの基準でターゲットを選ぶ

 

③差別化・・・競合よりも高い価値を提供する

差別化の方法は、「手軽軸」「商品軸」「密着軸」の3つ
競合にない価値、高い価値を提供して自分を選んでもらうのが差別化

 

④4P・・・価値を実現するための商品・価格・販路・広告

「広告・販促」で価値を伝え、「販路・チャネル」で価値を届け、「商品・サービス」が価値を表現し、「価格」で対価を得る
提供する価値、ターゲット顧客、差別化戦略、4Pの全てが美しく整合するのがよいマーケティング

この理論を、「廃業寸前レストラン」の復活ストーリーで展開することで、初心者でも理解しやすく説明した上で、瑞々しくとても爽快な小説に仕上げられています。

しかも、この物語には、続きがあるようで、それは次回作品で!!という、まあ憎い戦略!!

最終章では、東京ディズニーリゾートを題材に、その「強く美しいマーケティング戦略」を説明されて終わります。

著者は、「マーケティングはお客様のココロの中で起きている」そのようなストーリーは私たちの隣でも起きているはず。素直さ、身軽さ、行動力を持って、「想い」を上司や顧客に伝えて欲しい。と締めくくります。

 

自分の社会人生活を振り返ると、デザイナーの時は、「いい空間が作れればお客は来てくれる」と思っていたし、信託銀行員となった今は、わざわざマーケティングをしてくても、既存顧客だけのリレーションで会社の看板で仕事ができてしまいます。

一方で、メーカーさんなどのいわゆるBtoCビジネス領域においては、マーケティングの知識は必須であり、僕もこの知識は必要だなと。かつ、マーケティングの観点で世の中の見渡すと、モノクロだった景色が色を帯び、それぞれが鮮やかにストーリーを奏で始めます。

いやいや、今日は本当にいい本に出会えました。
だから、本屋さん通いは辞められません。

ドリルを売るには穴を売れ



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