心理学の勉強をしたことがない人でもご存知の方も多いのではないでしょうか。
「マズローの欲求5段階説」
人は自己実現に向かって絶えず成長するという仮説のもとに作られた理論です。
欲求5段階説は、1940年代にアメリカの心理学者アブラハム・ハロルド・マズローが発表した論文で発表されました。
人間が持っている5つに階層化された欲求について解説しています。
その5つの欲求とは。。
② 安全の欲求
③ 所属と愛の欲求
④ 承認の欲求
⑤ 自己実現の欲求
①から⑤番の優先順に並んだ欲求は、低いものから順番に現れ、その欲求がある程度満たされると、次の欲求が現れます。
この理論は、あまりにも有名なので、細かい説明は省きますが、僕自身もこの理論にバッチリ乗って、今まで生きてきました。
ちなみに今、会社でチャレンジしている新規事業も、元々は僕自身の自己実現欲から生まれたものに他なりません。
そしてこの新規事業は只今暗礁に乗り上げ中で、その理由はまさに、「僕自身の自己実現欲から生まれたもの」だから。
つまり、お客さまの欲求を叶えるものとは言い難いという致命的問題点。笑
ということで、視点を180度変えて、お客さまの欲求を満たすためには何が必要が日々考え、事業を改変しているわけですが、マーケティングやビジネスモデルの勉強をしても、なかなか解は見つからないものです。
そこで最近、この「マズローの欲求5段階説」に立ち戻り、お客さまの欲求とはどこにあるのか、じっくりと考える日々が続いています。
自分自身がお客さまになったつもりで、自分に向き合います。
この欲求という言葉に向き合うにつれ、お客さまは「便利なものを求めている」わけではなく、「自分の心を満たすもの」が欲しいのではないかという漠然としたイメージが浮かんでいます。
そして、「マズローの欲求5段階説」で考えると、自分自身も「①生理的欲求」と「②安全の欲求」は満たされている。ただし「⑤自己実現の欲求」までは、他人に何か求めるものではない。
ということは、「③所属と愛の欲求」「④承認の欲求」にきっとヒントがある。
所属と承認。そう。「自分の居場所を作れるサービス」
お客さまを楽にするでも、時間を短縮するでもない。
お客さまの存在を確かにするもの。
そういう観点で考えると、一気に視野が広がります。
人々は欲求の最終形態「⑤自己実現の欲求」に向けて、まずは「居場所を作りたい」そう考えている。
その手助けをする商品やサービス。
今暗礁に乗り上げているサービスをそんな高貴なものに昇華できるのか!?
でもきっと道はあるはず。立ち止まってもいい、でもまた歩き出そう。
もう金曜日。一週間もあと一踏ん張り。
あなたも、誰かの「居場所」的存在になってみませんか?
人生って、楽しいものですね。
(美空ひばり/愛燦燦)